シニアスイミング

フィットネスで泳ぐための楽で綺麗なクロール2-息継ぎしなくてもいい!

シニアスイミング

お子さんに水泳を習わせている方や、またご自身はダイエットのためにジムに通っていて、ご自身も設されているプールで優雅にクロールで泳いでみたいなぁと思われている方。

でも、ちょっとしか泳げなくて格好悪いからそんな勇気がないという方、多いのではないでしょうか?前回はそのような方に向けて息継ぎの基本的なコツを紹介しまた。

でもどうしても息継ぎが難しいという方に向けて、今回は極力息継ぎをせず、それでも楽に長く綺麗に泳ぐコツを紹介します。

楽々クロールのコツ

体を持ち上げる

まず一つ目は体をとにかく持ち上げる、ということです。水泳は基本的には浮いた状態で泳いでいる方が楽です。その方が抵抗も少なく浮力を利用して泳いでいるので、できるだけ体を持ち上げて泳ぎ続けるようにしてみてください。

絶対にやってはいけないのが下半身を沈めてしまう体制です。下半身を沈ませないためにも、体を、みぞおちを丸めるようなイメージで泳ぐとよりクロールで泳ぎやすくなると思います。

そしてその体の使い方がちょっと難しいなと思う方は、まずはイメージを持つだけでもいいので床に向かって泳ぐイメージを持って泳いでみて下さい。そのイメージを持つだけでも自然に体が丸まり、下半身が沈まずに泳ぎ続けることができます。

これが楽で綺麗なクロールの基本姿勢です。

水圧を感じる

次に二つ目は、選手はどういう感覚で泳いでいるのか、ということです。例えば実際に1km泳いでいるときにどういう感覚があるかというと、まず水圧を感じながら泳いでいるということです。

手のかきも、キックの足の甲も、常に水の重さを感じながら泳いでいます。逆に水の重さを感じないということは、水をかけていない、蹴れていないということで進みません。

そして体が沈むにつれて締め付けられる感覚もあります。疲れてくると体はどうしても沈んできます。初心者と選手の沈み具合を比べると、もちろん選手の方が微々たるものではあります。

それでもちょっとでも沈んでくると、なんか体が締め付けられてるな、という感覚はあります。そして最後の方は結構キックがしんどくなります。疲れて下半身が沈んでくるとキックも重くなってしまいます。

冷静にその状態を感じるようにして、そうなってきたときこそ体を持ち上げるように意識します。

腕の回し方

そして三つ目は、腕の回し方で前体重にするということです。長い距離を泳ぐときには腕の回し方はとても重要になってきます。まず、腕を回す際に肩を頭の上から回す感じで回してください。

これは結構大袈裟にやって下さい。大袈裟ぐらいで大丈夫です。そして手が入水したら伸びる。手をぐっと前に押し出すようにやってみてください。この時、肩甲骨から前に押し出すというイメージをするだけでも結構前体重をかけることができます。

そして最後は、腰が落ちたら負け、ということです。腰は全絶対に落とさないということが本当に大事になってきます。先程、入水させたら腕を前に押し出すと言いましたが、あまり強く押し出す必要はないです。

あまりにも前を掻き過ぎると、体は反って逆に沈んでしまうのです。ですから、できる限りの範囲内で無理せず伸ばしてそこからかき始めるというのをお勧めします。そして、もしも腰が落ちてしまったら胴体の下を強くかくようにしてみてください。

胴体の下をかくことで体を持ち上げることができます。

おすすめの練習方法

まず一つ目はプルブイの練習です。足にプルブイを挟んでキックはできるだけ打たずにクロールをします。プルブイを挟むことによって、腰を強く持ち上げることができます。この感覚でクロールを泳ぐようにすると前体重の感覚がよく身につけられます。

もしプルブイを挟んだ時にも体の沈みを感じるという方は、もしかしたらプルブイだけの浮力じゃ足りないのかもしれません。そういう方はビート板を挟んでやってみてください。

プルブイよりもビート板の方が浮力は強いです。より強く前体重の感覚を身につけたいという方は、プルブイじゃなくてビート板を挟むという練習でもいいと思います。

続いて二つ目の練習方法は片手クロールです。これは手のかきの練習にぜひやってみてください。片手だけを回してクロールを泳いでいきます。使わない方の手を真っすぐ前に伸ばしたままで泳いで行きます。

この片手クロールをやる際は、腕の回し方で前体重にできるテクニックを活かしながらやってみてください。腕を回す際に、頭の上を腕が通るようにして回します。

そして入水はできるだけ前に腕を押し出しながら行います。そして最後に必ず伸びるということを意識して練習してみてください。できる限り息継ぎなしでやると、より集中ができるので効率よく練習ができます。

そして最後にお勧めするのが、スカーリングです。これは手のかきを強めていく練習です。両手それぞれ、左右対称に八の字を書きながら前に進んでいきます。

基本的にはプルブイを足に挟み、キックは打たずにスカーリングの練習をやってみてください。「クロールのコツ」では手のかきやスカーリングについて触れませんでしたが、長距離を泳ぐ際には水をどれだけ捉えられるかという感覚、技術がとても重要です。

水をどうしてもかすってる感じがする方や、うまく水をかく感覚がしないという方は是非スカーリングをやってみてください。

実践者の体験談

私の知人で50代男性の方がいらっしゃいます。よく子供たちをプールに連れて行って、練習に付き合っているそうです。そしてその人自身、水泳は子供の頃学校で教わっただけ。クロールで25mも泳ぐと息が切れてしまうというレベルだそうです。

そして私がこのブログに紹介しているいろいろな方法を子供たちにさせているそうです。その傍ら、ご自身でもそれらの方法をちょっとずつ試していていらっしゃいました。

そしてついに、この楽々クロールを実践した時、なんかこれまでよりも楽に泳げているような感覚が掴めたような気がしたそうです。ただ、息継ぎはまだ楽にはできないらしいですが。

そこで、息継ぎは苦手なので息継ぎ無しでどこまでいけるかな?と、ふと思い、泳いでみたそうです。すると、なんと「ノーブレスで25m泳げてしまった!」と興奮気味に仰ってました。

フィットネスはほとんど25mプールなので、これなら息継ぎができなくてもフィットネスに行ってもカッコ悪くないですね。それどころか、ノーブレスでずっと泳いでるって逆にカッコいいかもしれません。

皆さんも是非、諦めずにチャレンジしてみて下さい。

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