ビギナースイミング

バタフライは息継ぎとキックとタイミング-初心者小学生でもカッコよく

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バタフライは4泳法の中でも最も派手で格好いい泳ぎ方だと思われる方も多いのではないでしょうか。でも、最も難しくて上級者向けだと思う方も多いと思います。実際、スイミングスクールに行かなければ、学校の授業では全く教わらない場合も多いようです。

ですが、実はコツさえ掴んでしまえば一番簡単だという方も多いのです。私の娘もそうです。ここでは、私の娘が「バタフライが一番好き。」と言うようになったひと言アドバイスを紹介します。

タイミングのアドバイス

バタフライが上手くできない、疲れる割に進まないという人のほとんどは手と足の連動、タイミングがズレています。そして、バシャバシャと体が浮き沈みするだけで、傍から見ると泳いでるのか溺れているのか分からないという状態になります。

バタフライでは腕を1回回す間に2回キックをします。1回目のキックは手を前に持って来て水に入れる時です。このキックは前に進むためのキックです。そして2回目のキックは腕が胸のあたり(90°)にきたところから後方に水を押すときです。このキックは息継ぎのために体を上げるためのキックです。

実は、多くの人はこの2回目のキックのタイミングが早すぎるのです。手を前に持って来て水に入れた後、手をかき始めると同時にキックをして、息継ぎをしようと頭を上げてしましまいます。こうしてしまうと、体が立ってしまい、腕が上がらなくなり、前に進むことができません。

私の娘の場合もこの状態だったのですが、タイミングについて、どう説明しても体はそのように動いてくれません。頭では理解していても、水に入るとどうしても考えている通りには体を動かせないのです。そこで言った一言が、「トビウオのように飛んでみぃ。」でした。

腕をトビウオの胸びれに見立て、腕が斜め後ろに来た時にパッと飛ぶイメージです。するとどうでしょう。何度かチャレンジするうちに、だんだんとキックのタイミングを遅らせていくことができました。

そして何とかちゃんとしたバタフライっぽくなってきたのです。

息継ぎのアドバイス

バタフライの息継ぎは、クロールと違い前を向いたままの息継ぎですので、タイミングさえ合えばクロールほど苦手に思う子は少ないようです。その反面、進行方向が見えるので顎が上がり、体が立ってしまい、沈みやすくなる子も多いようです。

もちろん、私の娘もそうでした。息継ぎで顎が上がり、その後顔を水中に入れた後も、ついつい前を見てしまうために顎が上がりっぱなしで、体が立ってくるのです。そこで、潜っているときは前を見るのではなく、プールの底を見るように言いました。そうすると、少しの間は改善されるのですが、やはりだんだんと顎が上がり、前を見てしまいます。

そこでさらに、息継ぎの時は前を見るのではなく水面を見るように言ってみました。しかしこれはどうしても恐怖心が勝ってしまい、なかなかできないようでした。どうしても進行方向を見てしまうという本能のような誘惑には勝てないようです。

そこで、「分かった。前を見てもええわ。その代わり、常に上目遣いで。」と言ってみました。すると自然と息継ぎの時に顎が上がらなくなり、水中でも頭を下げた状態をなんとか維持できるようになってきたのです。

キックのアドバイス

バタフライのキックはいわゆるイルカのようなドルフィンキックです。これが滑らかにできると、きれいで格好いいですね。しかし初心者にありがちなのが、ひざ下だけで打ってしまうひざ下キックです。

これではなかなか進まず、体も上がりません。私の娘も前に進もう進もうと、一生懸命キックをするのですが、頑張れば頑張るほどひざ下を大きく上下させてバシャバシャと水面をたたくだけでした。これでは水を後ろにけることができず、下にけっているだけになり、進みません。

そこで、クロールの時と同じように、両足の親指があたるぐらい内股にしてみるように言ってみました。しかしそれでもバタ足とは感覚が違うようです。ひざ下キックがなかなか抜けません。それじゃあ、ということで、「足で蹴らなくていいから、腰を前後に動かして腰で打ってみて。」と言ってみました。

すると、少しいい感じのドルフィンキックっぽくなってきました。でも、まだまだぎこちなさが抜けません。そこでさらに、「鼻を前後に動かして円を描いて。」と加えました。そうすると、結構うねるようなドルフィンキックになってきたのです。

最初はこのぐらいオーバーなくらいの動きで感覚をつかむのがいいのかもしれません。このように、下半身の動きを教えてもなかなか感覚がつかめない時、あえて下半身i以外の動きに意識を向けさせることがあります。体は全て連動しているので、結果的に目的の動きの感覚がつかめることがあるのです。

人の感覚は千差万別ですので、いろいろなアドバイスの仕方を工夫してみて下さい。

まとめ

バタフライ習得のためのワンポイントアドバイスは、1.タイミングは トビウオのように飛ぶ 2.息継ぎは 上目遣いで 3.キックは 鼻で円を描きながら腰で打つ でした。

当然、まだまだ修正点はいっぱいありますが、とにかくバタフライの形ができたことで喜び、楽しみを感じてもらえたようです。人は歩くとき、走るとき、両手両足を交互に動かしますが、バタフライは同時に同じ動きをします。そのため、タイミングとキックはなかなか感覚をつかむのが難しいようでした。

しかし、一度コツをつかんでしまえば、実は思っている以上に簡単だったと感じる方も多いようです。実際、娘も、イルカにでもなった気分なのでしょう。今ではバタフライが一番簡単で楽しいと言っています。

これでなんとかバタフライもそれらしくなってきましたが、細かい部分はまだまだこれからです。ただ、まずはバタフライができるようになった、と自信を持ってもらえるところまでは行けたと思います。

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